まめの創作活動

創作したいだけ

高空の黒金姉妹

黒金の戦姉妹37話 夢魘の愾昇

夢魘の愾昇ハガード・アボミネーション 「荒く扱って……その、悪かったの。……痛まぬか?」 「悲しい事に、慣れてます。そういう家庭に生まれたもので」 クレオパトラの胸に抱かれる遠山の金さん……実にシュールだ。 しかも、2人が出会ったのはクレオパトラの…

黒金の戦姉妹36話 謀者の小塊

謀者の小塊プロット・インゴット 私は人間である。 そう語る以上、当然獣の様な耳は生えてないし、尻尾も無い、ついでに触覚も暗視ゴーグルの様な眼だって付いていないのです。 人並みの寿命で得た記憶を保存した頭部は丸く、尖った角は持ち合わせておりませ…

黒金の戦姉妹35話 茜黒の境界

茜黒の境界トワイライト・ボーダー 気付くことが出来なかった。 存在感を隠蔽する方法が何種類かあることは分かっていたのに。 難易度の高い方法では生理機能を停止する。 遠山家にも自らを仮死状態に追いやるとんでもない力技があって、それを子供に習得さ…

黒金の戦姉妹34話 茜空の決闘

茜空の決闘マダーレッド・デュエル 「まだですか?」 「ふむ、よもや此様な事態になるとはの……」 だだっ広い草原の中、4つの人影が2対2に分かれて相談をするように向かい合う事15分。 全方位を1辺100mも無い正方形の柵に囲まれた場所にて、2つの…

黒金の戦姉妹33話 手繰の埒内

手繰の埒内キャプチャード・キャンパス 転校生。 私もそう呼ばれていた時期があったなぁ。 いつの間にかすっかりと、このローマ武偵中に馴染んでいたのだと気付く。 物珍しい東洋人の姉妹が出現とあって、当時は武偵中、武偵高の生徒問わずやたらに注目され…

黒金の戦姉妹32話 首尾の一行

首尾の一行ジャーニー・ガイダンス 雲一つない青空の下、日本のように四季のあるローマは私が寝ている間に秋へと姿を変えていた。 季節が切り替わり冷え込む朝の気温、予備の新品制服に袖を通して気分を一新させると、不安で浮足立った気持ちがきゅっと引き…

黒金の戦姉妹31話 仮構の水源(後半)

仮構の水源(後半) 寝室の窓、開かれたカーテンの間から光が差し込んで隅々へと行き渡り、外を見れば混じり気の無い白雲が絵画にでも描かれているような整った形におすましして、晴れ晴れとした淀みのない青空に浮かんでいる。 今日明日は一日中晴れの天気…

黒金の戦姉妹30話 仮構の水源(前半)

仮構の水源ミスギヴィン・スタート(前半) 「カナ、頼むから俺クロを止めてくれ」 「あら、何の事かしら?」 「キンジ、寝坊助さんなのー?」 体温と完全に同化してしまった掛布団は、もう何時間俺の上にいるんだろうか。 睡眠期から目覚めて早々頭痛が鳴り…